ブリーチング(飛び跳ねる)ザトウクジラ(Megaptera novaeangliae), Au Au Channel, Lanai, ハワイ
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海洋生態系を保護するため、海洋保護区の世界的なネットワークの確立が早急に必要とされています。そして、その海洋保護区のネットワークの確立こそが、海洋環境の保全だけでなく、世界の漁業の低迷をも逆転させる鍵となるのです。
海の国立公園
世界の海の40パーセントを海洋保護区とする必要があるとグリーンピースは考えます。海洋保護区とは、陸地で言う「国立公園」のようなものであり、広域ま
たは一部区域における人的活動(漁業やスキューバーダイビングなど)を規制し、海洋生物の保護をする区域のことです。これは獲り過ぎによって減少した魚な
どの数を回復するという目的もあり、私たちだけでなく、漁業者の人たちもその恩恵を受けることができます。
漁業への好影響
海洋保護区は、その中で育った魚が保護区の境界を超えて湧き出すように周りの海域に広がり、特に成熟した個体が豊富な量の産卵をしてくれることによって、
次第に隣接する漁場を潤していきます。保護区の内部では個体数は安定的に増加し、個体はより長生きし、大きく成長し、繁殖の可能性をさらに高めます。
海洋保護区が、もしそれが現時点で非常に傷つき易いとされる場所、たとえば稚魚の成育場、産卵場、あるいは海山などの魚の集まる場所に作られれば、サメ、マグロ、カジキなど、回遊性の高い魚にとっても有益となるでしょう。
大規模な海洋保護区にするのは、漁業や採掘などあらゆる採取活動や、海洋投棄活動などの用途に使われている海域に近い場所です。大規模な海洋保護
区の領域内には、たとえば科学的な参照用海域、あるいはまた特にデリケートな生物や生息地が存在するところなどに、いかなる人間活動も許されないコア・
ゾーンが作られます。
保護区内でも、沿岸海域等では、小規模な持続可能な漁業のために開放される場合もあります。ただしそれは、持続可能でありかつ生態学的限界を超えず、関係する地域社会全体によって決められた場合に限ります。
海洋保護区(Marine
Reserves=MRs)は、設立の主要な理由のひとつは漁業資源の保護ですが、単に乱獲に対してだけのものではありません。有害廃棄物(放射性廃棄
物、軍需品、二酸化炭素など)の海洋投棄によって引き起こされる汚染を含め、海洋環境を保護する基本的なグローバル・ツールとしても、海洋保護区の必要性
はますます大きくなってくることででしょう。