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2007年2月8日
第3話「クジラ、おばあちゃんの懐かしの味」
引き続き千葉県の鋸南町で、いよいよクジラの料理に挑戦!初めてのクジラの肉を目の前に緊張ぎみのイヴァンさん。はたして、彼の感想は


<クジラのお話:第3話>
クジラの肉って食べたことある?
「あなたはクジラの肉を食べたことありますか?」と街でインタビューをすると、若い人は「食べたことない」と、年齢が40代以降になれば、「小さいとき給食で食べた」という答えを多く聞きます。若い人の中には、「クジラって食べれるの?」と答える人も多く、すでに現代の私たちの生活では、クジラの肉を食べるということは一般的ではなくなったと言えます。

2002年に朝日新聞が行った世論調査では、4%の人がクジラの肉を時々食べると答えたに過ぎず、同じく2006年の日本リサーチセンターの結果でも、95%以上の人がほとんど食べないか、小さいときに食べたきりと答えています。


(2006年6月、(株)日本リサーチセンター調べ)

戦後の飢えから日本人を助けてくれたクジラ? 
それまで、今回の放送で登場するような伝統的な捕鯨地などに限られていたクジラの肉は、戦後になってはじめて日本の各地に広がっていきます。これは、食糧難対策としてアメリカ占領軍GHQが南極などでの捕鯨を許可し、その肉が学校給食などに大量に支給されるようになったからです。

現在南半球に1,700頭程度しか生息していないと言われる絶滅危惧種であり地上最大の動物であるシロナガスクジラもイギリス、ノルウェー、日本などの捕鯨国が年間5,000頭以上も捕獲するなどして、日本には肉として供給されていました。1962年にピークを迎えたクジラの肉の日本での消費量もその後、クジラが激減していくにつれて供給量が減り消費量も減っていきます。


この時期に食べたクジラの味が懐かしい味として語られるのは、大量に供給されながら短期間でその供給がストップしたこのような時代背景があるからです。しかし、その給食に出されていたクジラが絶滅に瀕するようになってしまったことはあまり知られていません。

また、遠い南極で活躍する捕鯨船が、英国やノルウェーなどの他の捕鯨国にクジラの捕獲数で上回ると、明るいニュースとして日本に伝えられ、戦後の暗い日本に希望を与えてきたことも事実です。

クジラは絶滅の危惧にさらされながら、日本の戦後の経済発展を支えてくれていたのです。