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南極のクジラにとって最悪の時代

1940年代から1960年代後半にかけては、南極のクジラにとって最悪の時代といえるでしょう。この時期、下のグラフのように、ノルウェー、英国、ソ連、日本が、地球上最大の動物シロナガスクジラの大きさに換算して毎年16,000頭ものクジラを捕獲していたのです。地球の歴史の中で、それまでまったく手をつけられなかった南極の大型クジラがわずか20年足らずで絶滅の危機にさらされてしまうほど、この頃の南極捕鯨は悲惨なものでした。


(捕鯨統計などからグリーンピース・ジャパンが作成)
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日本の南極捕鯨のはじまり

多くの日本人が「捕鯨は日本の伝統だ」と言います。ところが、南極での捕鯨は1934年に始まったもので、日本の伝統とは一切関係がありません。それどころか、私たちが思っている伝統的な捕鯨像とはかけ離れたもので、自然環境を犠牲にし「発展」ばかりを叫んだ高度成長時代の産業の一つだったのです。

南極捕鯨はノルウェーから学んだ捕鯨技術を使い、砲手もノルウェー人という輸入技術で始まりました。当時の南極捕鯨の目的は、クジラの油を売り戦争に必要な外貨を稼ぐためで、クジラの肉は欧米諸国同様すべて廃棄していました。「クジラの肉はすべて利用していた」という言い訳はこの頃の南極捕鯨には当てはまりません。

戦後の食糧難の時代には、油を目的としていた捕鯨が肉を主目的としたものに変わり、他の諸国が捕鯨から手を引いていくにつれて、日本は南極海での産業的な捕鯨を拡大していきました。

南極捕鯨で日本を含めた諸外国が「発展」という名の下にクジラを大量に捕獲し南極の生態系を破壊してしまったのです。