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==ザトウクジラの生態==




平均寿命は50年、体長は12~17メートル、体重は40トンにもなると言われるザトウクジラは、世界中の海で目撃されています。新生児の体重は700㎏もあり、誕生後1年は母体と共に生活します。妊娠期間は11ヶ月間で、通常2,3年に一度のペースで出産が行われると言われています。ザトウクジラは一時の捕鯨活動により著しく減少しました。その後、回復の兆しを見せている海域はほんの一部で、世界の多くの海域では未だに絶滅が危惧されています。

もっとも有名なクジラ

ザトウクジラは、全てのクジラの中で最も有名な種と言っていいでしょう。好奇心旺盛な彼らは海上の船に近づき、ホエールウォッチ愛好家を喜ばせます。またザトウクジラの尾びれの模様はそれぞれ異なることから、各個体を識別しようとする海洋化学者たちの、格好の写真撮影や研究の的にもなっています。更にザトウクジラは、空中に飛び跳ねるブリーチングや、胸びれを使って水面を叩く姿からも見られるように、大型クジラの中でも最もアクロバティック。それにオスのザトウクジラは、長く複雑な歌を歌うことも知られており、中には20分を越える美しい歌を何度も繰り返した例もあるのです。求愛行動という見方もありますが、これらのたくさんの魅力的な行動を起こす理由は、まだ判明されていません。


群れで協力してオキアミを食べる

ザトウクジラはオキアミや小魚を主な餌としており、その摂餌方法は非常にバラエティーに富んでいます。特筆すべきは、10~15頭の群が協力し合うバブルネット・フィーディング。泡と音を出しながら餌の周りをゆっくりと旋回浮上し、泡の輪でその餌の集団を追い込む摂餌手段で、大きな口を開けたザトウクジラが、バブルネットに閉じ込められたエサの集団を、下から海水と共に一気に飲み込むのです。


日本沿岸での捕鯨とホエールウォッチング

ザトウクジラの日本の沿岸部における捕鯨数は20世紀にピークを迎え、過去最高となる1925年には年間230頭の捕鯨が行われました。しかしこの捕鯨数は徐々に減少し、1950年は年間10頭、そして捕鯨最後の年となった1925年には、わずか年間3頭に留まりました。現在日本では小笠原諸島でザトウクジラを頻繁に見ることが可能で、2月から4月のホエールウォッチング・ツアーでは、クジラとの遭遇率は実に90%。小笠原諸島で見られるクジラは、同じ固体がハワイやブリティッシュ・コロンビア(カナダ)でも観察されています。


ザトウクジラの驚くべき真実

ザトウクジラは南極及び北極海で夏にのみ摂餌し、回遊中の期間は一切餌を食べないと言われています。

ザトウクジラは、体長比率で言うと全てのクジラ種の中で最も長い胸びれを持ちます。科学者はこれを、移動性を高めるためか、回遊時の体温を保つための進化だと見ています。
往復25,000kmを記録するザトウクジラの回遊は、世界の哺乳類が移動する距離の中で最も長いものです。

同じ海域に住む同族のザトウクジラは全員が、音符一つ違わない全く同じ歌を歌います。更にその歌は毎年変わり、繰り返されることは二度とないと言われています。