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==南半球のミンククジラ==
一番小さいヒゲクジラ?
ミンククジラは、ナガスクジラやザトウクジラなどの大型のヒゲクジラに属しており、その中で最も8メートル前後と比較的小さいクジラ種です。しかし「小さい」とは言え、南半球のミンククジラの体重は5トンから10トンで、アフリカゾウよりも重いというので驚きです。ちなみに北半球のミンククジラと南半球のミンククジラは、実は違う種だってしっていましたか?
ミンククジラは6歳から8歳で繁殖を行えるまでに成長し、その寿命は50年から60年間程。外海を好んで回遊し、両極から赤道まで地球上のあらゆる海に生息しています。南半球のミンククジラの個体数は北半球のものよりも多いと言われてはいますが、南半球の個体数が推測不能な現状では、その実態を究明するのは困難です。2,000年まで国際捕鯨委員会(IWC)はその数を76万頭としてきましたが、再調査ではその半分程度しか生息していないという結果も出てきました。多くの科学者が、個体数の減少を指摘しています。
ミンククジラって何を食べるの?
南半球のミンククジラにとって、南極海は唯一の餌場であり、そこに生息するオキアミは唯一の餌です。ごくまれにオキアミを捕食する際に勢い余って少量の魚を飲み込むことがありますが、これは餌量全体のわずか0.2%程度。
南極海のミンククジラは年間4,400万トンから6,800万トンもの餌を食べるとしています。確かにこの数字は人類が一年間に陸揚げする水産物の50%から100%に等しい量なのですが、しかし日本の水産庁が主張する「クジラが人類の魚を食べてしまう」という論理はまかり通りません。そもそもオキアミは人類が主に食用とする水産物ではなく、またわずかに口に入れる魚も、人類私たちが商業漁業の対象としている種ではないのです。
ミンククジラの捕鯨史
シロナガスクジラやナガスクジラの捕鯨が禁止された時期、南極海で捕られたクジラの90%はイワシクジラであり、ミンククジラ種はほぼ手が付けられていない状態でした。初めてミンククジラが捕獲対象となったのは1967-68年、捕鯨国は日本で、その数は597頭と記録されています。その後1972-73年にソビエト連邦が大規模なミンククジラ捕鯨を始めると、翌年度この2国は「これまで手付かずで豊富にある資源なのだから、捕獲枠を広げても問題ない」とし、実際の捕獲枠を1.5倍以上も上回る7,713頭のミンククジラを捕獲しました。国際捕鯨委員会はこれに対応する形で、両国の捕獲枠を5,000頭から7,000頭に引き上げたのです。
70年代終わり、南極海におけるヒゲクジラの捕鯨は、ミンククジラを除き全て禁止されるようになりました。日本とソビエト連邦は商業捕鯨モラトリアム(一時中止)実施の前年まで、その年間捕獲数を毎年6,000頭から7,000頭で維持し、モラトリアム実施後も2年間に亘り、捕獲枠ぎりぎりとなる年間5,000頭の捕獲を続けていました。衝撃的なことに、ソビエト連邦が捕獲したクジラの100%が、実は日本に輸入されていたのです。
1987年、ソビエト連邦は南極での捕鯨から撤退しましたが、日本はその捕鯨形態を「科学調査」とし規模を小さくして続行を決断。結局1971-87年の16年間で捕獲された南白球のミンククジラの頭数は、およそ95,000頭にもなると言われています。
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ミンククジラの驚くべき事実
北半球と南半球のミンククジラが実は違う種だと判明したのはわずか10年前。鯨類には、未だ人類が知らないことが沢山あるのです。
「ミンククジラ」の名の由来は、ノルウェー人の捕鯨師ミンク(Meincke)が、シロナガスクジラと間違ったことだとか。毛皮として有名なあの動物は関係ないのですね。